十五夜といえば美しい満月を鑑賞するのが一番のイベントです。
でも、お月見とは切り離せない楽しみの一つが満月のようにまん丸でおいしそうなお月見団子を食べることですね。
でも、十五夜のお月見団子って普段作る機会も少ないし
材料は?
作り方は?
飾り方は?
…わからないことだらけ。
というわけで今回は
十五夜の団子の作り方
十五夜の団子の個数や大きさ
十五夜の団子の積み方や飾り方
などなど、十五夜の団子についてまとめてみました。
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十五夜の団子の作り方
ご家庭で団子を作るにあたってまず気になるのが、その材料ですね。
十五夜の団子の材料には以下のようにいくつかの種類があるんです。
白玉粉
白玉粉は、もち米が原料です。
その名の通り白玉を作るのによく使われます。
白玉粉を使うとつるんとつやのある柔らかいお団子に仕上がるのが一番の特徴で、水を加えながら練ってお団子を作っていき、あとは茹でて出来上がりという手軽さが人気です。
ただ、白玉粉で作ったお団子は時間が経つと、その柔らかさから型くずれしやすいので、作るのに慣れていないと月見団子としてはちょっと使いにくいかも知れません。
上新粉(うるち米)
上新粉はうるち米を精製・加工した作られた粉で和菓子作りによく使われる粉として有名です。
上新粉と一言で言いますが粉の目の粗さによって新粉・上新粉・上用粉と種類があり一番目が荒い粉を新粉と呼んでいます。
お団子作りによく使われるのは新粉もしくは上新粉です。
上新粉は蒸して使いますが蒸してからこねることでつやが出て一層おいしそうに仕上げられるのが特徴です。
白玉粉で作った団子が柔らかいのに対して上新粉で作る団子はコシが強くしっかりした歯ごたえの食感を楽しめます。
ただ、時間が経つと硬くなって味が落ちてしまうのが難点とも言えます。
だんご粉
だんご粉は簡単に言えば白玉粉と上新粉をブレンドした粉です。
2種類の粉をブレンドすることで上新粉と白玉粉それぞれの長所を活かしながら短所を補いあうのでおいしいお団子が作りやすくなる点が魅力です。
上新粉のように蒸す必要がなく、茹でて団子を作るタイプのものが大半なので手間いらずで、団子作りの初心者でも失敗せず完成させやすいにが魅力です。
お月見団子を作り慣れていない場合はだんご粉で団子作りデビューするのが良さそうですね。
慣れてきてご家庭独自のこだわり団子の食感を目指すなら白玉粉と上新粉のオリジナルブレンドを研究していくのもひとつですが、必ずしもお団子を作るために上新粉や白玉粉などを複数買って混ぜて作る必要はありません。
だんご粉または上新粉だけで出来る簡単な作り方をここで紹介しておきますね。
材料
水(上新粉の場合は熱湯) 250cc
砂糖(少々:お好みで…)
※水の分量は実際にご使用のだんご粉(上新粉)により
若干変わりますので確認してくださいね。
作り方
団子粉に水を加え、柔らかくなるまでこねる(耳たぶくらいの柔らかさを目安にするといいです)
お好みで砂糖を少々加える
生地をこね終えたら団子の大きさに等分して丸めて形を整える
鍋でお湯を沸かし、沸騰してきたら団子を入れる
鍋の底から浮かんできてから さらに1~2分茹でて火を切り、冷水で冷やす
しっかり冷ました団子を少しの時間、風にあてる(風邪にあてると団子につやが出てきます)
肝心のおいしい食べ方はあんこやきな粉が一般的ですが、他にも黒蜜や抹茶蜜、みたらし餡なども相性が良いです。
お好みでいろいろな味を食べ比べてみるのも楽しいですね。
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十五夜の団子の個数は?
もうひとつ、気になるのが「団子の個数」についてですが、これにはいくつかの説があるんですね。
十五夜団子12個説
12個説というのはその年の満月の数の分だけ飾るといった説。
満月は毎月一度あるので12個(うるう年は13個)のお月見団子を飾りましょうという風習です。
十五夜団子15個説
こちらは、その名の通り十五夜に飾るお団子だから15個という説です。
どちらも月に関係した理由ですし好きな方を選んで飾れば問題ありません。ちなみに我が家はしっかり15個説を採用させてもらってます。笑
十五夜の団子の大きさは?
団子の大きさについては十五夜にちなんで、一寸五分(約4.5センチ)の大きさの丸いだんごを作ると縁起が良いと言われています。
ただし、完全な球体、まん丸は死者の枕元に供える「枕だんご」に通じるため、ほんの少しだけ形をつぶした丸にするのが良いとされています。
また、地域によってはまるではなく里芋のような形にしたり、あんこを付ける風習などもあるようです。
十五夜の団子の台への積み方は?
十五夜の月見団子を積んで飾る際は三方(さんぽう)と呼ばれる器に白い紙を敷いてお供えします。
三方とは台がついたお供え用の器で、神事の際は白木で作られた三方を用います。ちなみに仏事では塗りのものが使われ、「三宝」とも呼ばれています。
でも、実際に三方をお持ちのご家庭は少ないので、代わりにお皿やお盆を使ってお供えすれば全く問題なし!大丈夫です。
台に敷く白い紙はてんぷらの敷紙や半紙などでOKです!紙の敷き方は、正方形の紙を対角に敷く方法や長方形の紙を二辺または四辺に垂らす方法などが一般的ですね。
台への積み方ですが…
12個の場合
下段:9個(3×3)・上段:3個を並べます
13個の場合
下段:9個(3×3)・上段:4個(2×2)を並べます
15個の場合
下段(一段目):9個(3×3)・二段目:4個(2×2)・三段目:2個で盛ります。
三段目のお団子は横に2個見えるように置くと仏事の置き方になってしまいます。
正面から見て縦に2個並べまるスタイルが神事ですのですので覚えておくと良いですね。
十五夜の団子の飾り方は?
お供え物としては一番有名なのがススキですが他にも十五夜にはさつまいもや里芋、十三夜では栗や豆を一緒にお供えするのが一般的です。
参考記事⇒十五夜と十三夜の意味や由来とその違いは?
十五夜の団子を飾る場所、つまりお供えをする場所は、お月様から見える床に置くのが最も一般的とされています。
さらに言うとお月様から見て左側がススキや旬の野菜・果物などの飾り物、右側がお月見団子で配置するのが良いとされています。
美しい月を一人、心を落ち着けて眺めながら静かに物思いにふけるのもあり。
家族や友人とお月見しながら食事やお酒を賑やかに楽しむのもあり。
美しい満月と向き合いながらいつもと違うひとときを過ごしてみる。
今年も十五夜ならではの貴重な時間を満喫したいものですね。
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