年金手帳は会社に提出して預けるもの?


個人で保管はできないの?


そんな疑問を抱く方が多いようです。




年金手帳とは公的年金制度に加入しているすべての方に渡される手帳です。


年金手帳には年金に関わる様々な情報が記載されていて、公的年金制度の加入者であるという身分証明書にもなります。


会社勤めをしていると普段はほとんど使う機会のない年金手帳。


ですが年金手帳は将来の自分たちの生活の基盤を支えてくれる年金についての情報を管理してくれているとても大切な手帳です。




あなたはそんな年金手帳の保管や管理はどのようにしていますか?


今の会社に入社以来、ずっと会社に預けたままだよ!


案外そんな方が多いようです。


でも、年金手帳って個人で保管はできないものなんでしょうか?




ということでここでは

年金手帳は会社に提出して預けるもの?


年金手帳は個人で保管はできない?


など、誰しも気になる年金手帳の保管方法や管理・活用方法についてご紹介します。



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年金手帳は会社に提出して預けるもの?




年金手帳は法律的には個人で保管するものと定義されています。


にもかかわらず会社で預かるケースが多いのはなぜ?




会社勤めを継続している間、年金手帳の住所変更や改姓手続等は会社で行ってくれるケースがほとんどです。


滞りなく、すぐに手続きを進めるためにも社員のために保管しようとしてくれる会社が多いんです。


年金手帳は通常はいったん会社に提出しますが、就職した会社での手付き等が完了すればもちろん手元に戻してもらうことができます。


ですが、退職まで預かろうとする会社が多いのは普段あまり使わないことの多い年金手帳が行方不明になったり、紛失するのを防ぐためと考える会社も少なくないんです。


実際、私の周りにも会社に預けたこと自体を忘れてしまっていて退職や転職の際に「年金手帳がない!」なんて焦る人を今までに何人も見てきましたからね。笑


年金手帳を会社に預けた場合は、そのこと自体を忘れないようにしましょう!




年金手帳を会社に提出するのはなぜ?




ところであなたは入社時になぜ会社へ年金手帳を提出しなければならないのかご存知ですか?


それは会社があなたの厚生年金への加入手続きをするためにあなたの年金手帳が必要となるからです。


会社への就職とは、あなたと企業との間の雇用契約ですよね。


社員との雇用契約を交わした時点で会社はあなたの厚生年金への加入が義務となるんです。


厚生年金への加入に必要なのが、あなたの加入者番号


この加入者番号が記載されているのが年金手帳という訳なんです。


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年金手帳を預かる会社と預からない会社




先ほども話しましたが、年金手帳は基本的にはあなた自身が個人で管理するものです。


一方で会社が年金手帳を管理したとしても、そのこと自体が違法ということにはなりません。


ときどき年金手帳を会社に預けておくことを心配される方もいらっしゃるようですが、大抵の会社では適切に管理をされていますので余程のことがない限りは心配することはありません。


どうしても心配ということなら会社には保管の義務はないわけですから、あなたが返却希望の意思を伝えればいつだって会社側から返却してもらうことはできるんです。


実際、個人情報の管理面で最近では必要な項目を記載してあるページのコピーだけの提出で、本体は即、本人に返す会社も増えてきています。


コピーが必要となるのは氏名 / 基礎年金番号 / 生年月日の記載されているページです。




年金手帳の保管や管理については、会社によって様々です。


入社後、年金手帳を預かって保管する会社もあれば、加入手続き完了後すぐ本人に返却する会社もあるのが実態です。


年金手帳を預からず、ずぐ本人に返却する会社が増えてきているのは万が一の会社での管理上の事故やトラブルといったリスクを避けたいといった考えが普及しているからとも言えます。


そもそも厚生年金への加入手続きには基礎年金番号さえあれば事足りるわけですからね。


年金手帳は会社に提出して預けるもの?個人で保管はできない?

年金手帳を個人で保管するメリットとデメリット



年金手帳を個人で保管するメリット




年金手帳を個人で保管する一番のメリットは、記載されている個人情報の外部流出の心配がないということです。


企業が管理するということは、言い換えれば個人情報の管理そのものをいったん会社に預けてしまうということになります。


自分以外の外部の人に預ける以上、情報流出のリスクは0%とは言い切れません。


個人で保管さえしておけば、情報の外部流出はまず心配することはないですからね。




個人で年金手帳を保管するデメリット




一方、個人で年金手帳を保管する一番のデメリットとしては紛失の可能性があるといったリスクです。


年金手帳の再発行の手続きの方法は郵送や電子申請・窓口持参など様々ですが、いくら世の中が便利になったとはいえ、正直、手間がかかります。


紛失しなかったとしても、引っ越しや結婚などで年金手帳に記載されている住所や氏名を変更する際はすべて自分手続きをしなくてはならなくなります。


年金手帳の個人保管は、個人情報保護などの点では安心ですが、逆に管理面の負担は大きくなる可能性があるということは知っておいた方がいいですね。




年金手帳を個人で保管しておく際の活用方法




年金手帳の個人で保管することのメリット・デメリットはこんなところですが、実は年金手帳を個人で持っておくと他にもで様々な恩恵を受けられることがあるのを知っている方は少ないようです。




年金手帳は身分証明書




年金手帳には個人情報が記載されているだけでなく、かつては日本国政府によって発行されていたれっきとした公的書類ということからも身分証明書としての役割を持っています。


顔写真こそ付いていないものの、その役割は保険証と同等で様々な機会に身分証明書としてに有効なんです。


年金手帳で割引も!




大規模年金保養地であるグリーンピアや公共の宿といった施設では年金手帳を持っていることで割引が受けられます。


旅行の際などはぜひ一度、「かんぽの宿」などの施設を調べてみるといいですね!


年金手帳は会社に提出して預けるもの?個人で保管はできない?




年金手帳を会社に預けるか?


それとも個人で保管するか?


あなたにとってはどちらが良さそうでしょうか?




今日を機会に、一度考え直して見られるといいかもしれませんね!^^


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