中秋の名月、十五夜と言えばお月見。
お月見に欠かせないのが月見団子のお供えですね。
昔話にも出てくるくらい古くから日本人に馴染み深く、全国各地に様々な種類がある団子ですが、案外、月見団子は作ったことがないという方も多いみたいですね。
「団子を作るのは難しそう。」って思われている方が多いようなのですが、実は簡単に作れるってご存知ですか?
ということで今回は
団子作りの材料に一番人気と言われる「上新粉」をはじめ
「米粉」や「小麦粉」での月見団子の作り方
などについてまとめてみました。
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お月見団子の上新粉での作り方
◆材料
材料は至ってシンプルです!
◆作り方
1. 上新粉 300gに熱湯 230cc程を加え、柔らかくなるまでこねる。
*このときお好みで砂糖を加えてください。
*こねる目安は「耳たぶくらいの柔らかさ」のイメージです。
*熱いので注意!最初は箸などで混ぜて、少し熱がおさまってきてから手でこねる。
2. こね終わったものを1/2に分けて、それぞれを棒状に伸ばす。
3. 棒状に伸ばしたものを包丁でさらに1/2にカットします。
4. 1/2カットを続け、1/2⇒1/4⇒1/8⇒1/16と分割を繰り返します。
5. 16等分までいったものをひとつひとつ手で丸めます。
6. 鍋に水を沸騰させます。
7. 沸騰してきたら丸めた生地を鍋に入れ、3~4分茹でます。
8. 自然と団子が浮いてきます。浮いたものからすくい上げて冷水に入れてよく冷やします。
*団子が冷めたら少し風にあてると「ツヤ」が出てきます。
より簡単に作りたいときには、 電子レンジを使う方法もおすすめです。
◆電子レンジを使った作り方
1. 上新粉200gと水250ccを耐熱容器に入れ、よくかき混ぜます。
2. 耐熱容器の蓋をして電子レンジ500wで 1分間加熱します。
3. お好みの量で砂糖を加えて混ぜ、蓋をして追加で 1分間加熱します。
4. 電子レンジから取り出し、少し粘り気が出るまでこねます。
5. ほど良い硬さになったら、電子レンジでもう一度 30秒程加熱します。
6. 取り出した生地を一口サイズにして、手で丸めてできあがりです。
茹でて作ったときより柔らかくできあがるので、電子レンジでもおいしく仕上がりますよ。
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お月見団子の米粉での作り方
そもそもは
その年の秋の収穫に感謝して、 米粉を丸めて団子にしてお供えしたのが月見団子の歴史の始まりと言われているんですね。
ちなみに上新粉はうるち米の米粉なんです。
なので、上新粉と同じでうるち米が原料の製菓用の米粉を使った作り方も実は人気です。
製菓用米粉がご自宅にあるようなら米粉で試してみてください。
米粉を代用しても味は上新粉とほとんど変わりませんし、艶のあるお団子が作れますよ。
ただ、製菓用の米粉と上新粉には大きな違いがひとつあります。
それは、「生地のきめの細かさ」です。
製菓用米粉の方がきめが細かいのです。
上新粉の方が腰のある歯切れのよい食感で仕上げやすく、決めが細かい製菓用米粉は少しモチモチした食感で仕上がります。
ちなみに白玉粉で作ると、少しツルッとした食感になります。
米粉や白玉粉を使うときは上新粉で作るときより水の量を少なめにするのがポイントです。
上新粉・米粉・白玉粉、それぞれ少しずつ粉の性質が違う分、食感も微妙に変わってくるってことです。
水の量を調整しながら、お好みの硬さを探してみてくださいね。
いずれの粉を使うにしても、こねればこねるほどしっかりした食感になりますよ。
お月見団子の小麦粉での作り方
普段、お菓子作りもしないから製菓用米粉はないし、上新粉や白玉粉も団子を作るとき以外あまり使わないので、わざわざ買ってくるのもちょっと…
そんなときには小麦粉を使ってみるのもひとつの方法です。
◆小麦粉を使った作り方
1. 小麦粉と片栗粉をボールに 1:2の割合で入れて水を少しずつ加えていきます。
2. 生地を耳たぶぐらいの柔らかさになるまでこねて丸めます。
3. 丸めた生地を鍋で沸騰させたお湯の中に入れます。
4. 団子が浮き上がってきたら冷水で冷やしながら表面のぬめりを洗い流します。
5. 最後に布巾などで水気を取ってできあがりです。
◆さつまいもを加えた作り方
お子さんと一緒に団子作りをするなら、小麦粉にさつまいもを加えた作り方もおすすめです。
生地に包まれたさつまいもが、まるでお月さまのように仕上がりますし、さつまいもの風味が効いておいしいですよ!
◆材料
1. ボールに小さくカットしたさつまいもと水をを入れて15分ほど電子レンジにかけます。
2. さつまいもが柔らかくなったらザルで水気を切り、砂糖を加えて冷蔵庫で冷やします。
3. 小麦粉と片栗粉を合わせて、お水 80ccでしっかりと混ぜます。
4. さつまいもを丸めて、薄く伸ばした生地で包み込むようにしてお団子にします。
5. 鍋で沸騰したお湯にお団子を入れ、ゆっくりかき混ぜながら浮いてくるのを待ちます。
6. 浮き上がってきたらできあがりです。
十五夜は別名 「芋名月」とも言われていて芋類の収穫を感謝する行事でもあります。
そのため、団子の他に芋類を飾るという風習もあるのでピッタリなお団子ですね。
同じお月見でも、十三夜は「栗名月」や「豆名月」とも言われていてお供えするものが栗や枝豆に変わります。
また、関西で月見団子といえば、里芋の形に見立てた団子にあんこをかけたもの指します。
他にも、団子の中にあんこが入っているものや丸でなくしずくのような形のものなど地域によっていろいろな団子があるんですね。
これを機会にぜひ、ご家庭独自の月見団子の味探しを試してみてくださいね。
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