牡蠣が豊富な栄養成分を含んでいるのは有名ですが、妊娠中の健康や美肌に牡蠣の加熱調理が効果的という声もあれば
一方で、妊娠中は牡蠣を食べてはいけないとかいう声も。


牡蠣に関するいろいろな話しを聞いて迷ってしまうことはないでしょうか?


妊娠中は牡蠣を食べない方がいいのか?

そもそも、本当に食べてはいけないのでしょうか?


とても気になるところです。


そこで今回は

牡蠣の栄養成分は?

牡蠣を妊娠中に食べても大丈夫?

妊娠中の健康や美肌に加熱調理が効果的な食べ方?


などについてまとめてみました。


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牡蠣の栄養成分は?




牡蠣は、「海のミルク」とも呼ばれているほど、豊かな栄養成分が含まれている食品です。


牡蠣は、プランクトンをエサにして、山や河川からの豊富な栄養を得て
岩などに付着し海の浅瀬で太陽の恵みを受けながら成長していきます。


引き潮などで水面から出されて直射日光が当たった状態でも、
1週間くらいは、生きていける強靭な生命力を持っています。


牡蠣は大量の海水を吸い込んでエサを摂取し栄養を体内に蓄えます。


動かず成長していくので筋肉は少なく、
体の構造は栄養豊富な内臓がほとんどなので、柔らかな食感が特徴です。


アミノ酸の一種であるタウリンは
滋養強壮や疲労回復効果が期待できますし、疲れ目や視力回復効果などもあります。


カルシウムや鉄分、ビタミンB群なども豊富に含まれているので、
貧血予防や血圧の安定、動脈硬化などといった生活習慣病の予防効果も期待できます。


牡蠣の代表的な栄養成分であるミネラル成分の亜鉛には、
爪や髪の毛を健康に美しく保つ働きがあり
美肌を維持する働きもあるので女性からも人気の高い栄養素として知られています。




牡蠣には微量ですが、重要な働きをするミネラルの「セレン」も含まれています。


セレンは体内では作ることができない成分なので食べ物で摂取する必要があります。
セレンには、抗酸化作用があり、過酸化脂質を分解するときに働く酵素成分で、老化防止に役立ちます。


このように牡蠣には、大変豊富な栄養成分が含まれているんですね。




牡蠣の主な成分(100g当たり)



牡蠣の主な成分
100g当たり
水分
85g
セレン
48.0μg
ビタミンB12
28.1μg
亜鉛
13.2mg
タンパク質
6.6g
1.9mg
0.9mg



このように牡蠣のカロリーはMサイズ(約15g)1個で9Kcalと低く、
75g(Mサイズ5個)でも45Kcalで低カロリーで高栄養なヘルシー食品です。




牡蠣のサイズとカロリーの目安



サイズ
目安重量(g)
Mサイズ
15g
Lサイズ
20g
LLサイズ
25g



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牡蠣は妊娠中の健康や美肌に加熱調理が効果的?




「妊娠中は牡蠣を食べても大丈夫なのか心配」といった不安の声をよく聞きますので
産婦人科の先生に聞いてみました。


先生曰く、妊娠中でも正しい食べ方をすれば何ら問題なく
むしろ牡蠣の栄養素を摂ることで健康や美肌に効果が期待できるということです。


ただし牡蠣を食べるときの注意点がいくつかあります。




牡蠣は加熱調理がベスト!




妊娠中、特に妊娠初期は免疫力が低下しています。



そのため生や半生の牡蠣に付着したノロウイルスや腸炎ビブリオ、
大腸菌が反応しやすく、普段よりあたりやすくなっています。


妊娠中でなくとも牡蠣は食べ過ぎるとお腹を壊しやすいと言われていますので
妊娠中はしっかり加熱した牡蠣を食べるようにしておいた方が安心です。


加熱調理の方法については 85℃以上で1分以上加熱することで
これらの菌が死滅することが検証されています。


ただし、自分で生牡蠣や加熱用の牡蠣を調理するのは、
温度や時間の関係で半生にしてしまう可能性もゼロではないので



妊娠中に牡蠣を食べる場合は
市販されている冷凍のカキフライや外食でプロが加熱調理した牡蠣を食べるようにした方がより安全です。




妊娠中の牡蠣の食べ過ぎは厳禁!




妊娠中でなくとも加熱した牡蠣を食べ過ぎることで
牡蠣の体内のプランクトンに含まれる貝毒を過剰摂取してしまい下痢を引き起こすケースがあります。


貝毒は加熱しても死滅しませんので注意が必要です。


貝毒の含有量は個体によって差がありますが
一般的に牡蠣を5個以上食べると下痢などの症状が出る可能性があると言われています。


産婦人科で出される牡蠣は3個ほどであることからも
妊娠中は念のため1日に摂る牡蠣は2~3個までにとどめておくのが安全でしょう。




牡蠣は上手に摂取すれば妊娠中の強力な栄養素




加熱調理した牡蠣を食べる

加熱調理は極力、自分でしない

食べる量は1日3個まで


これらの条件のもとで食べることで牡蠣は妊娠中も大きな効果をもたらせてくれます。




牡蠣で美肌に!




牡蠣は「顔色を美しくして、肌をきめ細かにする」と言われています。


牡蠣に含まれるタウリンやメチオニン、シスチンなど硫黄を含んだアミノ酸が
シミを防いだり、モチ肌のようなしっとりとした肌を作るうえで有効な働きをしてくれるようです。


硫黄質の温泉で、肌がつるつるになり、
自分で触っても気持ちが良くなるのはご存知だと思います。牡蠣にはこれと同じ働きがあるのです。


水分代謝も良くなりますので美容食としても最高です。むくみやすい人や水肥り体質の人は身体が引き締まる効果も期待できます。




効果が気になる方は牡蠣を食べ始めてからの肌の変化を注意して観察してみてください。


皮膚の細胞が活き活きしてきますからお化粧の乗り具合が変わったことを実感してもらえるはずですよ。


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