沖縄県の水は硬度が高いとか、マズいのでは!?というイメージが一部であるようで
沖縄の水道水は飲める?
といった疑問を持つ方が少なくないようです。
でも、実際に硬度の高い水って飲みにくいのでしょうか?
そもそも、沖縄の水ってそんなに硬度が高いのでしょうか?
気になっている方も多いようですね。
ということで今回は
沖縄の水道水は飲める?
沖縄の水道水の硬度など特徴
おいしい水の硬度や水質の基礎知識
など、沖縄県の水道水についてまとめてみました。
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目次
沖縄の水道水は飲める?
沖縄の水道水の特徴
まずは気になる沖縄の水道水についてですが、
沖縄本島の中南部地域では確かに水の硬度が高いようです。
サンゴ礁のはたらきで地層が形成されたことが理由となって、中南部地域の河川や地下水が硬度の高い水となっているんですね。
ただ、本島北部ではまったく状況が違って、本土とほぼ同じ地層。
島の北部地域ではむしろ軟水なんですね。
このように沖縄本島の南北で地層が違うため、沖縄の水すべての硬度が高いというのは間違った見解。
地域や水源によって硬度の高さがまったく違う。
これが沖縄の水の特徴です。
全国の水の平均硬度
ちなみに全国各地の水の硬度の高さは…
◇東北(福島市水道局発表)
平均硬度:約19mg/L
◇中部(名古屋水道局発表)
平均硬度:約20mg/L
◇北海道地区(定山渓など浄水場5ヶ所 / 札幌市水道局発表)
平均硬度:34~51mg/L
◇九州(福岡市水道局発表)
平均硬度:36mg/L
◇中国(岡山市水道局発表)
平均硬度:37.7mg/L
◇近畿(大阪広域水道企業団発表)
平均硬度:45.1 mg/L
◇関東(東京都水道局発表)
平均硬度:約68mg/L
◇四国(高松市水道局発表)
平均硬度:約70~90mg/L
確かに北谷浄水場の硬度 99mg/Lは際立って高い数値と言えますね。
◇沖縄(沖縄市水道局発表)
平均硬度:33~99mgL
(北谷浄水場:99mg/L / 石川浄水場:33mg/L)
地域によってこれだけの違いがあるんですね。
確かに北谷浄水場の硬度 99mg/Lは際立って高い数値と言えますね。
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沖縄の水道水の硬度など特徴
水の硬度って?
ところで水の硬度ってどういう意味を持っているのでしょう?
水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれています。
「硬度」とは、
水1,000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値のことなんですね。
軟水と硬水の違いって?
「水の硬度」と言えば、「軟水」・「硬水」ってよく聞きますよね。
具体的には、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で軟水か硬水かを分類しています。
WHO(世界保健機関)が定めている基準では
硬度120mg未満を軟水
120mg以上を硬水としています。
「硬度」はカルシウムとマグネシウムの含有量を指しますので
これらの濃度が高い、つまり硬水はしっかりした飲みごたえや苦みを、
逆にカルシウムやマグネシウムの濃度が低い軟水は、口当たりが軽く、さっぱりした風味を感じます。
ちなみに日本の水道水や国産のミネラルウォーターはほとんどが軟水なので
日本人には硬度の低い水の方が馴染みがあるし、口に合うと言われています。
沖縄の水道水の水質は?
良い機会ですから、沖縄の水道水の水質について正しく知っておきましょう!
日本の多くの地域では水道水も軟水です。
軟水は基本的に無味無臭なので
↓
沖縄の水道水は硬度が高いから味が違う!?
↓
沖縄の水道水は飲める?
と、連想されることになり、これが沖縄を訪れようとする方々に憶測や疑問となって広まったのではないかと考えられています。
先にも話しましたが、確かに北谷浄水場などを水源とする沖縄中南部は硬水ですが、行政がおいしい水の要件である硬度100mg/L以下になるような取り組みを進めています。
浄水場ごとに水源が異なるため、地域によって水道水の水質にも違いが出ますが、当然すべての浄水場で水道水質基準を満たすための取り組みがなされています。
言うまでもないですが、日常生活で沖縄の水道水は、何の問題もなく安全に飲むことができます。
ご心配やお間違えのないように!
沖縄に限らず、全国各地で水道水がおいしいか?おいしくないか?の分岐点は浄水場での残留塩素(カルキ)によるところが大きいです。
当然、沖縄県でもおいしいと水づくりのため、各浄水場で残留塩素(カルキ)の水質管理目標値を定め、低減に努められています。
おいしい水の硬度や水質の基礎知識
おいしい水とは?
一言で「おいしい水」と言いますが、実際のところどんな水を指すのでしょうか?
水道水に限らず、おいしさというのはそもそも個人の感覚の問題ですよね。
味覚や嗅覚の鋭さや敏感さも味の好みも人それぞれですから、おいしさの感じ方にも当然個人差があります。
また、味覚は習慣によってつくられるという側面があるので、常日頃口にする食べ物の味や飲み慣れた水に安心感を覚え、おいしく感じる傾向があります。
日頃、硬度の低い軟水を飲んでいる日本人に、硬度が高いヨーロッパの水を飲みにくいと感じる人が多いのも単に習慣によるものと言えるでしょう。
沖縄の水道水がおいしいかどうか?も要するに一番は硬度の問題だったんですね。
沖縄を訪れる前に硬水が自分の口にあうかどうか?
気になる方は、事前に地元のショップで硬水のミネラルウォーターで口触りを確認しておくのも一つの方法かもしれませんね。
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