赤ちゃんや子供の肌は、水々しく潤いたっぷりで綺麗な印象がありますよね。
でも、冬が近づいてくると乾燥肌で肌がカサカサになったり激しいかゆみでつらい思いをする赤ちゃんが増え対策に頭を悩ませるママも多いです。


皮膚もまだ柔らかくて薄く、免疫力も大人ほど強くない赤ちゃんや小さな子供は、ちょっとした肌のトラブルから大きなダメージを受けてしまう危険性もあるので、たかが乾燥肌と侮ってはいけません。


赤ちゃんや子供の乾燥肌や冬のかゆみには早めの対策が大切です。




ということで今回は

赤ちゃんや子供の冬の乾燥肌の原因は?

冬のかゆみは対策は?

食事でできる赤ちゃんや子供の冬のかゆみは対策


などについてまとめてみました。


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赤ちゃんや子供の乾燥肌の原因は?




とにかく小さな子供はかゆがりです。


秋から冬にかけて空気の乾燥が激しい季節には、あまり普段かゆがらない子供でも顔や手、背中や足などあらゆる箇所が乾燥し、かゆみを感じることが多くなります。


特に、乳児期から小学校低学年くらいまでの子供に乾燥肌の症状が多く見られますが、これは皮脂の分泌量の少なさが原因です。


赤ちゃんや子供が肌のトラブルを招きやすい主な原因は

成長過程でまだ皮膚が薄く柔らいこと

皮脂の分泌量の少なさです。


赤ちゃんや子供の皮膚の厚さは一般的な大人に比べ、まだ 2分の1ほどの薄さです。



皮膚が薄い分、外的な刺激から受けるダメージも大人より大きく、大人とは比べものにならないほど子供の肌はデリケートなんです。


赤ちゃんや子供の皮膚は角質層もまだ薄く、皮脂の分泌量も安定していません。



つまり皮膚のバリア機能が未熟な状態ということが言えるのです。

バリア機能というのは、外部からの異物の攻撃や侵入を防いだり、人間の体に欠かせない水分を細胞内に確保しておく働きがあります。



この機能が未発達なため赤ちゃんや子供の肌は外からの刺激にも敏感で弱いということなんですね。


大半の子供は成長するにつれてバリア機能も発達し皮膚も強くなっていくので肌トラブルも徐々に減っていきますが、それまでの間は特に注意が必要です。


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赤ちゃんや子供の冬のかゆみ対策




かゆみに苦しむ赤ちゃんや小さな子どもを見ていると、自分が代わってあげたくなるくらいママにとってはつらいことです。


かゆいので掻く⇒皮膚を傷つけてしまう⇒傷口からウィルスや細菌などが感染⇒悪化


このような悪循環を招きかねません。


かゆみの悪化を防ぐためには、なにより掻かせないことが重要ですが、なかなか良い対策が見つからないものです。




ここがママが一番気になるところですが


赤ちゃんや小さな子どもが掻かないようにするためにどうしたら良いのでしょうか?




掻くということは、そこに強いかゆみがあるからです。


原因を元から断つ。


かゆみを少しでも軽減してあげるのがなにより一番です。


かゆみが減れば掻く頻度も減るので、皮膚の状態もいくらか改善されます。


改善されればかゆみもさらに減るので、掻かなくなるという好循環へと変わります。


あたりまえのことなんですが、これが実は難しかったりしますよね!?


というわけで、かゆみを減らすために有効な方法をご紹介していきます。




かゆみを減らすための方法


かゆみの激しそうな箇所を冷やしてあげる

乾燥している箇所は十分に保湿してあげる

掻いても皮膚が傷つかないように爪の手入れをしておく

室内の暖房温度を低めに設定しておく

衣類は肌への刺激が少ない素材を選ぶ

お風呂はぬるめのお湯で肌への過剰な刺激を防ぐ

汗をかいたら放置せずすぐ拭いてあげる

乾燥している部分は十分に保湿する


少しでも赤ちゃんや小さな子供をつらいかゆみから楽にしてあげられるようにひとつひとつ試してみてください!




子供の冬のかゆみは食事で対策



赤ちゃんや子供の乾燥肌やかゆみ対策に良い栄養素




では次に赤ちゃんや子供の乾燥肌やかゆみ対策に良いとされる栄養素をご紹介していきます。




ビタミン


美肌に欠かせない成分はビタミンです。


種類は、A・B・C・Eなどたくさんありますが、複数のビタミンを合わせて摂ることで、相乗効果が期待できるようになります。


種類
期待できる効果
ビタミンA
皮膚や粘膜の健全な状態の維持

抗酸化作用
ビタミンB2
肌の新陳代謝の促進

肌の過剰な脂分を抑える
ビタミンC
コラーゲンの生成の補助

過剰な皮脂の分泌の抑制
ビタミンE
強い抗酸化作用

血行促進・肌への栄養補給

保湿効果





タンバク質


人間の体は60~70%が水分ですが、約20%はタンパク質で構成されています。



タンパク質はお肌には欠かせない成分です。





さらに、肌に潤いやハリを与えるコラーゲンもタンパク質からできているので、タンパク質の不足は肌の老化や乾燥にも悪影響を及ぼします。


タンパク質は肉類や乳製品・卵などに多く含まれますので意識して摂り入れていきましょう。




ミネラル


ミネラルにはカルシウムや鉄・カリウムなどがありますが、中でも必須ミネラルである亜鉛は細胞の成長に大きく関係しています。



さらにはコラーゲンの生成にも関連しているので、ミネラルはとても重要な栄養素のひとつです。


乳製品や大豆食品、貝類に多く含まれています。




脂質


ダイエットや健康を意識するあまり過度に脂質の摂取を減らしていませんか?


意外と知られていないのですが、肌の一番外側で乾燥を防ぐ役割を果たしてくれているのが「皮脂」なんですね。


皮脂がバリアのように肌の表面を保護し、角質内の水分の蒸発を防いでくれているんです。


こういった理由から、乾燥肌を防ぐには脂質の摂取は必要不可欠!


ただし、健康維持を考えるうえではあくまでも摂りすぎは良くありません。


脂質や油分の多い食事が好きな方は油を良品質のオリーブオイルに切り替えるなどの工夫も必要です。




セラミド


肌の表面には「角質層」と呼ばれる層があります。


角質層の役割は主に2つ

外部の刺激から皮膚や体を守る
体内の水分を蒸発を防ぐです。

この角質層は「角質細胞」と「細胞間脂質」で構成されているのですが、大きな役割をしているのがこの細胞間脂質です。


細胞間脂質の主要成分はセラミドですが、その強力な水分保湿力が私たちの肌を乾燥から守ってくれています。

セラミドが不足すると角質細胞が乱れてしまい細胞の隙間から水分が蒸発し、肌の乾燥をさらに促進してしまうことになるんです。




ムチン(糖タンパク質)


納豆や山芋などに含まれる栄養素です。


納豆が体に良いという話は聞いたことがある人が多いと思いますが、このムチンは体内で潤いを維持することで有名な「ヒアルロン酸」を生成する元となっている成分なんです。


ムチンには腸内環境を整える効果もあるので乾燥肌対策だけでなく美肌づくりのためにもぜひ積極的に摂り入れていきたい成分です。




赤ちゃんや子供の乾燥肌やかゆみ対策に良い食事




乾燥肌に良い食べ物には以下のようなものがあります。献立を考えるとき、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。


食べ物
栄養素
鶏卵
卵黄はビタミン類・卵白はタンパク質
鶏むね肉・牛・豚もも肉
タンパク質
レバー(鶏肉・豚肉・牛肉)
ビタミンA・ビタミンB群
マグロ、カツオ
ビタミンB6
いくら・すじこ・あんきも
ビタミンE
牡蠣・しじみ
亜鉛
緑黄色野菜全般
ビタミン類・ミネラル
柿・レモン・キウイフルーツ
ビタミンC
アボガド
ビタミンB6
ごぼう・あずき・こんにゃく
セラミド
牛乳・チーズ
タンパク質・ビタミン類・ミネラル・脂質
納豆・山芋・海藻類
ミネラル類、ムチン(糖タンパク質)





乾燥しがちな冬はどうしても乾燥肌を招きがちですが、日頃のバランスの良い食事で改善できる余地は多分にあるものです。

赤ちゃんや小さな子供さんの乾燥肌やかゆみに困られているなら、ご家庭での食事内容やバランスの良い栄養を意識した食事について一度見直してみられてはいかがでしょうか?

案外、早くに改善効果を実感してもらえると思いますよ!

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