牡蠣は栄養成分も豊富で健康や美肌にも効果的なとてもおいしい食材ですが、少し心配なのは食中毒ですね。


万が一、牡蠣を食べて食中毒になったとき、その症状や潜伏期間・治療方法はどのようなものなのでしょうか?


おいしい牡蠣を満喫するためにも備えあれば憂いなし!




ということで今回は

牡蠣の食中毒の症状や潜伏期間は?

牡蠣を食べて頭痛や発熱が起きたときの治療のしかたは?


などについてまとめてみました。


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牡蠣の食中毒の症状や原因は?




牡蠣の食中毒では

動悸
口の中が異常に熱くなる
頬が赤くなる
手足がひきつる


などといったが症状が代表的ですが、ひどいときはけいれんを起こすこともあります。


症状自体は多くの場合、食後 早くて30分~遅くて4時間ほどで現れますが、この時間差は食中毒の原因となる「菌」の違いによって生じます。


牡蠣の食中毒の症状や潜伏期間は?頭痛や発熱の治療のしかたは?


牡蠣の食中毒の主な原因として考えられるのは、貝毒・細菌(腸炎ビブリオ・大腸菌など)ウィルス(ノロウイルス)です。


牡蠣の貝毒とは神経性貝毒と呼ばれていて、有毒のプランクトンを食べた牡蠣を人が食べることで、食中毒を引き起こします。


さらに、牡蠣の貝毒で「麻酔性貝毒」と呼ばれるものもあります。


麻酔性貝毒は体内に入ってから約30分足らずで顔や唇・手足に痺れが現れるのが特徴です。




細菌が原因の牡蠣での食中毒の症状




代表的なのは腸炎ビブリオと呼ばれる細菌で、特徴的な症状として見られるのが腹痛と同時に下痢を起こすことです。


特徴は他の食中毒より初期症状が重症であることが多い点で、発熱嘔吐を伴うこともあります。


細菌が原因の場合、食後 約2時間~36時間で症状が出始めます。




ウイルスが原因の牡蠣での食中毒の症状




ノロウイルスが原因であることが多く、突然の嘔吐激しい下痢が代表的な症状です。


ウイルスが原因の場合、食後 約12時間~48時間で症状が出始めます。


場合によっては発熱呼吸器の異変を伴うこともあり、ごく稀にですがけいれんなども引き起こします。




一般的に「牡蠣=あたる可能性がある」といった印象を抱いている人は多いですが、万が一実際に牡蠣で食中毒に遭遇してしまった場合、原因も症状も様々なので細菌性か?ウイルス性か?わかりにくかったりします。


そんなとき一番わかりやすい目安が症状が出始める時間です。


食後、数時間で症状が出始めたら腸炎ビブリオの可能性が高く、比較的長時間が経過してから症状が出始めた場合は、ウィルス性の食中毒である可能性が高いと考えられます。


ただし、これはあくまでも目安ですから自己判断をせず、速やかに病院で診察を受けるようにしましょう。


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牡蠣の食中毒の潜伏期間はどれくらい?




先にも少し話しましたが、牡蠣の食中毒の症状が出始める時間は「原因」によって変わります。


主な牡蠣の食中毒の原因と、潜伏期間は以下の通りです。

食中毒の原因
潜伏期間
貝毒
食後 約30分~4時間
細菌(腸炎ビブリオ・大腸菌など)
食後 約2時間~36時間
ウィルス(ノロウイルス)
食後 約12時間~48時間





どれも症状が似ているため自己判断は難しいかも知れませんが潜伏期間や発症までの時間である程度予想することはできます。


いずれにしても早期に病院で診断を受けるようにしましょう。




牡蠣を食べて頭痛がする場合



牡蠣の食中毒の症状や潜伏期間は?頭痛や発熱の治療のしかたは?


食中毒からすると少し意外な印象ですが、頭痛も症状として出ることがあります。


牡蠣を食べて頭痛がする場合は以下の原因が疑われます。


貝毒

ノロウイルス


中でも「麻酔性貝毒」と呼ばれる貝毒の種類があります。


麻酔性貝毒の症状としては唇や顔や手足に痺れがあり、軽度なら1~2日で回復しますが、重症の場合は頭痛や吐き気、ひどいときには運動障害や言語障害まで引き起こすことがあります。


牡蠣を食べた後、短時間で頭痛や吐き気がする場合は早期に病院へ行きましょう。

牡蠣の食中毒の症状や潜伏期間は?頭痛や発熱の治療のしかたは?


牡蠣を食べて発熱した場合




風邪と勘違いして見過ごしてしまいがちなですが発熱も食中毒の症状のひとつです。


牡蠣を食べて発熱した場合は以下の原因が疑われます。


サルモネラ菌

ノロウイルス


食中毒症状の中ではあまり多くないパターンですがサルモネラ菌が原因の場合、発熱を伴います。


サルモネラ菌は肉類から感染する可能性が高いのですが、実は牡蠣にも含まれています。


ひどいときは40度近い高熱を発することもあります。




牡蠣を食べて下痢を起こした場合




食中毒の症状で最も多いのが下痢です。


下痢に併せて腹痛や食欲不振・吐き気など、消化器官系に不調を感じる場合は以下の原因が疑われます。


腸炎ビブリオ

ノロウイルス


腸炎ビブリオは激しい腹痛と下痢を引き起こすのが特徴です。


抗生物質を投与すれば約2~3日で回復し激しい腹痛はおさまりますが、下痢気味のゆるい便は長くて2~3週間程度続くことがあります。


ノロウイルスも激しい下痢と嘔吐が特徴です。


ノロウイルスは感染力が非常に高いので感染したらまずは外出を控え自宅で安静しましょう。


ノロウイルスには抗ウイルス剤がありませんので、下痢や嘔吐で脱水症状を起こさないよう十分な水分補給が大切です。


腸内に滞在するノロウイルスを体外に排出しようと体が戦っている結果が下痢という症状です。


腸内にノロウイルスを留めておく時間が長引くと回復が遅れますので下痢がつらくても下痢止めは飲まない方が良いとされています。




牡蠣で食中毒!?頭痛や発熱・下痢への対処法




ここまで牡蠣の食中毒の種類について説明してきましたが、牡蠣の食中毒の原因で最も多いのがノロウイルスです。


ノロウイルスが厄介なのはウイルス自体が人間の体内で繁殖していくことです。


小さな子供やお年寄りの場合は、大人に比べ免疫力が弱いため感染すると重症になるケースが多いです。


大人であっても特に体調が悪いときなどは、身体の免疫力が下がっていて食中毒になる可能性が普段より高まりますので注意が必要です。


ノロウイルスへの対処法は加熱消毒が最も安心ですから、完全に安全な対処法を挙げるとすれば生食を控え、牡蠣を加熱調理して食べるという方法です。


牡蠣の食中毒は症状がどれも似通っていて、素人の自己判断では見分けにくいのが特徴です。


特に頭痛や発熱の場合は重症を引き起こす可能性もありますので、体調不良や違和感を感じたら迷わず早期に病院で診断を受け、適切な処置を受けるのが一番です。




牡蠣の食中毒の完治までの期間は?




下痢や吐き気に頭痛や発熱…食中毒の症状はどれもつらいものばかりです。


一体、あとどれくらい我慢すれば楽になるんだろう?


誰もが気になる完治までの期間をまとめてみました。





食中毒の種類
完治までの期間(目安)
ノロウイルス
3~8日
貝毒
2~3日
腸炎ビブリオ
2~3日
サルモネラ菌
4~6日





完治までの期間は一般的な目安です。



年齢やその時点での体調などによって個人差があります。


誰もが避けたい食中毒ですが、万が一遭遇してしまったときには正しい対処で早く回復したいものです。


一日も早い完治を目指すためにも、まずは病院で診断を受け正しい対処法を把握することから始めていきましょう。









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