食あたりと言えば、真っ先に「牡蠣」を思い浮かべてしまうといった方も多いようです。
万が一、牡蠣にあたってしまったら…
治療の方法は?
効果的な薬は?
最適な対処法は?
治るまでに何日くらいかかるの?
「牡蠣にあたる」=すごく恐いイメージがあるだけに、気になっている方も多いはず。
ということで今回は
牡蠣にあたったときの治療の薬や対処法は?
牡蠣にあたってから治るまでの期間は?
についてまとめてみました。
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牡蠣にあたったときの治療の薬や対処法は?
あたったら恐いけど牡蠣には魅力も満載
食中毒の心配が取り沙汰されがちな牡蠣ですが、一方で栄養成分も豊富で健康や美肌にも効果的なとてもおいしい食材でもあります。
参考記事⇒牡蠣の栄養成分は?妊娠中の健康や美肌に加熱調理が効果的?
牡蠣の食中毒予防について正しい知識を身につけて「海のミルク」の魅力を存分に楽しみたいものです。
気になる「牡蠣の食あたり」ですが、牡蠣の食中毒のほとんどのケースがノロウイルスによるものだと言われています。
そこで気になるのがノロウイルスに感染した場合の治療法や効果的な薬。
ですが、これだけ現代医学が進歩しているにもかかわらず、残念なことに現在のところノロウイルスへの特効薬はありません。
有効な薬がない。つまり、飲み薬や注射で体内にいるノロウイルスをすぐに退治するということ自体できないというわけです。
そのため、病院に行ったとしても自己治癒力による病状の回復を目指す対症療法を行う。
これがノロウイルスに対する有効なと対処法となるのです。
実際にどういった治療法かと言えば、
脱水症状の疑いがあれ場合は点滴を打つ、あまりにひどい吐き気が治まらない場合は吐き気止めの投与…などといった治療です。
ノロウイルスに感染したときの症状は経験者にしかわからないほどつらいものですが、通常1~2日程度で症状は落ち着いてきますので、しばらくの間の辛抱だと思ってがんばりましょう。
ただし、症状を悪化させないために注意すべき点がいくつかあります。
自然に逆らわない!出るものは出す
ノロウイルスの場合、下痢や嘔吐は激しくとてもつらいですが、これは体内からウイルスを排出するための整理反応と呼ばれる現象です。
少しでも早く体内のウイルスを排出し早期回復しようと体が反応してくれているので逆らわずに出るものは出してしまうよう心掛けましょう。
激しい下痢が止まらないからといって、安易に下痢止めを飲むことはおすすめできません。
薬で強制的に下痢を止めてしまうのは逆効果です。
かえってウイルスが体内に長くとどまることになってしまい回復を遅らせてしまいます。
市販の下痢止めなどの服用は控え、出るものは出して、状態がある程度落ち着くまでは安静にしておきましょう。
脱水症状に注意
ただし下痢や嘔吐と戦っている間、気をつけなければならないのは脱水症状です。
脱水症状は、めまいや頭痛だけでなく血圧の低下や倦怠感、さらには体力の低下を招きます。
最悪の場合、体にとって非常に危険な状況を招いてしまうことすらあります。
下痢や嘔吐、さらには発汗により相当な水分が身体から失われますので、こまめな水分補給を心掛けましょう。
吐き気がつらいときは、たとえ一口ずつでも良いので水分を取るようにしましょう!
水分補給も体力を要するので冷えたものは避け、できるだけ温かいものを口にするのが望ましいです。
二次感染にご用心!
ノロウイルスは非常に強力な感染力を持っています。
患者への接触感染だけでなく、患者のくしゃみなどからの飛沫感染でも拡散の危険があります。
特に多いのが患者を介抱する際の嘔吐物や排出物からの二次感染です。
嘔吐物を処理するときなどは、ビニール手袋やマスクを着用し、処理後は手洗いうがいの徹底が必須です。
ノロウイルスは食中毒患者が完治後も1~2週間程度、場合によっては1ヶ月程度は感染力を保っています。
完治後しばらくの間は移さない!移らない!ように、お互いの注意が必要です。
念のため早めに病院へ!
ノロウイルスは特効薬がなく自己治癒力に頼るしかないとは言え、念のため、できるだけ早い時期に病院で診察してもらいましょう。
メインは自己治癒力ですが、病院では症状に応じて点滴や整腸剤などを必要に応じて処方してくれます。
体に状態によっては早めに点滴を投与したほうが良い場合など最適な判断をしてもらえるので安心です。
また、ノロウイルスや食あたりだと思っていたのが実は全く別の病気だったなんてことにならないように、早めに病院で正しく見極めておいてもらいましょう。
牡蠣アレルギーにも要注意
「牡蠣に一回あたると、その後もあたりやすくなる」
あなたはそんな話を聞いたことがありませんか?
諸説ありますが、必ずしもそういうことではないようです。
ただ、牡蠣を食べて毎回のように食あたりを起こす方がいるのも事実。
こういった方は「牡蠣アレルギー」の可能性が高いと見受けられます。
牡蠣アレルギーは、牡蠣を食べることで生じるアレルギー反応で嘔吐や下痢・腹痛ばかりでなく、呼吸器障害やじんましん、さらには命に関わる症状を起こす可能性もあるため細心の注意が必要です。
そういった面でも、早期に病院に足を運んでおくことをおすすめします。
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牡蠣にあたってから治るまでの期間は?
もちろん個人差はあるものの、ノロウイルスは感染してからおよそ1~2日の潜伏期間があります。
参考記事⇒牡蠣の食中毒の症状や潜伏期間は?頭痛や発熱の治療のしかたは?
潜伏期間の後、発症し2~3日間で、症状は改善していきます。
大変なのが下痢との戦い。
個人差はありますが、1日に2~3回、多い方は1日10回以上も下痢を繰り返します。
下痢の症状が治まるまでには早くて10数時間、大抵の場合、2~3日と言われています。
下痢が治まるのとウイルスが完全に消滅するのは別の話しで、長い人の場合、症状が改善してから2~3週間後も、ウイルスが体内で生き続けているケースもあります。
この期間に油断していると、周囲の人に二次感染を引き起こしてしまう原因にもなりますので注意してください。
症状が治まっても最低1週間は、体内でウイルスが生き続けていることを忘れないようにしたいですね。
お医者さんから完治の証明をもらわないと出勤できない会社がほとんど。
職場で一定の人数が嘔吐や下痢などの症状を訴えた場合は保健所に報告してノロウイルスの疑いを持たれ、検査が義務づけられるほどの強い感染力を持つ、私達の強敵です。
これを機会に「牡蠣にあたったら…」に関する正しい知識を身に着けておいて、安心して牡蠣の魅力を満喫されることを祈っています!
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