肩こりはときとして頭痛やひどい吐き気を伴います。
あなたにもそのような経験はありませんでしょうか?
こういった際、大抵は肩こりを解消することで頭痛も吐き気もおさめることができます。
しかしながら肩こりから頭痛やひどい吐き気をもよおす場合、実は何らかの病気である可能性も潜んでいることをあなたはご存知でしょうか?
ということで今回は
肩こりと頭痛や吐き気との関係
肩こりから来る頭痛や吐き気の解消法
などについてまとめてみました。
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目次
肩こりで頭痛になる原因は?
そもそも、なぜ肩こりは頭痛を招く原因となるのでしょうか?
肩こりと頭痛との関係について解説していきます。
肩こりは筋肉が硬くなることが原因
肩の筋肉は首の筋肉と共に頭を常時支えています。
個人差はありますが、人間の頭の重さは体重比で8~13%と言われています。
平均で約10%と考えると、体重50Kgの人の場合 約5Kgもの重さです。
それだけの重量の頭を常時、肩と首で支えている訳ですから、当然肩の筋肉は常に緊張して硬くなっていると言えるのです。
筋肉が硬くなる結果、血液の流れが悪くなり、筋肉へ供給される栄養や酸素の量が不足します。
その結果、筋肉に疲労が蓄積し一層硬くなるという悪循環を引き起こします。
肩こりを悪化させる主な原因として以下のようなものが挙げられます。
眼精疲労
目の神経が疲労することで首周辺の筋肉を緊張させてしまう結果、首や肩周辺の血行が悪くなり肩こりを招きます。
TV視聴やゲーム・読書やパソコン作業など長時間連続で目を酷使しないよう定期的に目を休めるようにしましょう。
運動不足
運動不足は筋肉を固くしてしまい血管を圧迫します。
血管が圧迫されることで血流が悪くなり、老廃物が筋肉にたまる結果、肩こりを招くことがあります。
姿勢の悪さ
姿勢が悪いと筋肉に余分な負荷をかけてしまい結果、筋肉を疲労させてしまいます。
仕事で同じ姿勢を長時間過ごす人などは姿勢の悪さからの肩こりを起こしやすいです。
近年、社会問題化してきているのがスマートフォンの見過ぎによるストレートネックです。
長時間うつむきっぱなしの姿勢で首や肩にすべての負担がかかることが原因の肩こりです。
ひどい場合は頭痛や吐き気、ときにはめまいまで置きますので油断大敵です。
精神的ストレス
過度の精神的ストレスは筋肉を緊張させます。
ストレスの影響で交感神経の働きが活発になり肩周辺にある血管が収縮しやすくなることが原因です。
こういったケースで肩こり改善のための対策としては
目に負担をかけすぎない
適度な運動を習慣化する
正しい姿勢を維持する
精神的ストレスを解消する
などが挙げられます。
ただし注意しなければならないのは、重度の肩こりの場合、頚椎(けいつい)椎間板ヘルニアや変形性頚椎(けいつい)症といった整形外科疾患が原因である可能性もあることです。
整形外科疾患の場合は病院での専門治療が必要となるため、持続的な肩こりで悩んでいる場合は正しく原因を突き止めることがなによりも重要です。
肩こりが関係する頭痛の種類
頭痛には「一次性頭痛」と「二次性頭痛」といった2つの種類があります。
二次性頭痛というのは脳出血や脳腫瘍・くも膜下出血などが原因で起こる頭痛を指します。
一方、一次性頭痛は片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛の3種に分類されていて、肩こりが関係する頭痛はこちらの部類です。
肩や首のこりと共に起きる頭痛の場合、最も多いのが緊張型頭痛と呼ばれる頭痛で、これは長時間同じ姿勢を続けることで血行が悪くなる結果、頭の筋肉が緊張することで起こると言われています。
ちなみに片頭痛と群発頭痛については、まだはっきりと原因が解明されておらず、女性に多い頭痛であることから女性ホルモンが深く関係した頭痛ではないかと見られています。
肩こりと頭痛の関係
肩がこると血流が悪くなり血管が収縮します。
肩の周辺や首の血流が悪くなると頭に供給される血液量が減ってしまい、脳が酸欠状態となり その結果、頭痛が起こります。
このように肩こりと頭痛には直接的な関連があるため、頭痛の予防には肩こり解消が非常に重要となってきます。
肩こりと頭痛に吐き気まで感じる場合は要注意!
肩こりからの頭痛にとどまらず吐き気まで伴う場合は、大きな病気の前触れである可能性もありますので念のため細心の注意が必要です。
持続的な頭痛や吐き気がまったく治る気配すらない場合や、いつもと様子が違って明らかに体調がおかしいと感じるときは迷わずすぐに医療機関で診察を受けましょう!
肩こりに伴う頭痛・吐き気の症状で疑われる主な疾患
頸椎椎間板ヘルニア
胃潰瘍
心筋梗塞
硬膜下血腫
高血圧
肺がん
糖尿病
このように様々な病気が関係している可能性が考えられます。
上記以外でも低血圧症や狭心症、更年期障害、四十肩や五十肩なども挙げられます。
中でも、狭心症や心筋梗塞は命の危険に直結する病気です。
左肩付近に痛みを感じたり胸が強く締めつけられるような痛みを感じたときはすぐに病院で診断を受けましょう。
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肩こりが関係する頭痛や吐き気の解消方法
肩こりを治すと高い確率で頭痛や吐き気も解消します。
では、肩こりを解消するにはどのような方法があるのでしょうか?
肩こりの解消法を知っておきましょう。
生活習慣を見直す
肩こりの原因には様々な生活習慣が影響しています。
少し気をつけて生活習慣を改善するだけで肩こりや頭痛・吐き気から解放される可能性も高まります。
以下の点を意識してぜひ試してみてください。
適度な運動を習慣化する
体を冷やさないように気をつける
入浴はシャワーだけにせず湯船に浸かり血行を促進する
睡眠時間をしっかり確保する
仕事などで同じ姿勢を長時間続けるときは定期的に休憩を取り体を動かす
日々の生活習慣が不規則な人は、肩こり解消のために上記項目に気をつけてみてください。
生活習慣の見直しは、肩こりを解消だけでなく健康的な日常生活を送るうえでもとても大切です。
姿勢をチェック!
姿勢の良さ・悪さも肩こりに大きく関係しています。
肩こり解消のために注意しなければいけないのは猫背です。
猫背は頭の重心が前方に出すぎて肩の筋肉にかかる負担を大きくしてしまいます。
正しい姿勢を確認する簡単な方法は壁に背中をつけて立ってみることです。
壁に背中をつけて立ったときに、後頭部・肩甲骨・お尻のすべてが壁に接触している状態であれば猫背の心配はありません。
もしかしたら猫背かも?と気になる方は、ぜひこの方法を試して確認してみてください。
歩くときに背筋を伸ばしてあごを引いて腹筋に力を入れるなど日頃の心掛けで猫背は治すことができます。
ストレッチで肩こり解消
肩こりは肩甲骨の状態も大きく関係しています。
特に猫背の人は肩が前に出て肩甲骨が引っ張られてしまいやすい肩甲骨が自由に動きにくい状態になっているケースが多いです。
この状態は筋肉が血行不良に陥りやすく肩こりの原因となります。
簡単に肩こりを解消できるストレッチがありますので覚えておきましょう。
手の平からひじまでを胸の前で合わせた状態で、上下にゆっくり動かす
両腕を背中に回して後ろで手を組み、胸を張るように腕を後ろに伸ばし、その状態を15秒間キープする
肩こりが原因で起きる頭痛を緩和する簡単な方法も覚えておくと便利です。
濡らしたタオルを電子レンジで1分ほど加熱し温まったタオルを目のまわりに当ててみてください。
冷たいタオルと交互に当てれば一層、血行が良くなり頭痛の緩和に有効です。
肩こり予防のために
肩こりの解消・予防のため、逆に「やってはいけないこと」もいくつかありますので紹介しておきます。
急激な激しい運動
強すぎるマッサージ
患部を冷湿布で冷やす
長時間のスマホ操作やゲーム
上記が肩こりの解消や予防のために控えたい行為です。
以上、
肩こりと頭痛や吐き気との関係
肩こりから来る頭痛や吐き気の解消法
についてまとめてみました。
肩こりも頭痛も吐き気もできれば経験したくない、つらい症状です。
ときおり肩こりや頭痛・吐き気になやんでいるあなたが少しでもつらい思いをされることが減りますように!
見直せることやできることから試してみて早く痛みから解放されることを願っています!
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