インフルエンザにかかると高熱が続くのは多くの人が知っていますが
高熱だけでなく、ときには眠れないほどの激しい頭痛を伴ってしまうことがあります。


この頭痛ですが、
インフルエンザのときと普通の風邪のときでは治し方や対処法が違うということをご存知でしょうか?


インフルエンザのときの正しい治し方や対処法を知っておく必要がありますね。




ということで今回は

インフルエンザの頭痛で眠れないときの対処法

頭痛の痛み止めの対処のしかたや頭痛緩和のツボ


などについてまとめてみました。


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インフルエンザで頭痛が起きる原因




インフルエンザを発症してしまうと合、人間は体を高温にすることでウイルスの増殖を抑えようとします。



高熱を発して血管を膨張させ血流の流れを良くして、ウイルスと戦うために血液中の免疫細胞である白血球を増やそうとするのです。


血管が膨張し血流が普段より良くなることで周囲の神経を圧迫することが頭痛を引き起こす原因の一つです。


また、高熱を発したときに「プロスタグランジン」と呼ばれる物質が体内に分泌されます。


このプロスタグランジンとはインフルエンザウイルスと戦うために大量に分泌され、活発に活動することで、体に痛みや腫れや炎症を引き起こしてしまい、これが頭痛や関節痛の症状として出てくるのです。


インフルエンザの頭痛は、一般的には初期症状として現れやすく、高熱がおさまってくると同時に頭痛もおさまることが多いですが、それでも完治するのに4~5日程度かかる場合が多いです。


もちろん個人差がありますので1週間から10日ほど頭痛が続くケースもあります。


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インフルエンザの頭痛で眠れないときの対処法




インフルエンザで頭痛を引き起こす原因はわかりましたが肝心なのは頭痛の治し方ですよね。


通常の風邪や頭痛なら市販の解熱鎮静剤などでも良いのですが、インフルエンザの場合は同じようにはいきません。


市販の解熱鎮静剤を使ってしまうと場合によっては
ライ症候群インフルエンザ脳症といった副作用を起こしてしまう危険があるのです。




ライ症候群

肝臓の機能に支障をきたし嘔吐や痙攣など、ひどいときは意識障害を起こすこともあります。




インフルエンザ脳症

インフルエンザウイルスを減らそう免疫が稼働し過ぎて脳の組織や神経細胞に負担がかかり
その結果、ひどいときは脳に障害が起きたり臓器の機能に異常をきたし多臓器不全を起こす危険があると言われています。




ライ症候群もインフルエンザ脳症も聞き慣れない言葉ですが、このように恐ろしい副作用があります。



高熱が出て頭痛のするときはまず最初に、今の状態がインフルエンザなのか普通の風邪なのかの見極めをすることが大切です。




インフルエンザの場合は38度以上の高熱が一気に出てくるのが特徴です。



発熱や頭痛がしたときに通常の風邪ではなくインフルエンザの可能性を感じたら、自己判断で市販の解熱鎮痛剤を使うことを避け、まずは病院で診察を受け適切な薬や治療法をあおぎましょう。


頭痛が激しくて我慢できないとき、病院に行くまでの応急処置としては氷枕などで頭を冷やすのも一時的には有効ですが、頭痛への主な対処法は以下の通りです。


インフルエンザ薬を服用する




インフルエンザの薬を服用するとウイルスの増殖を抑えるので熱が37度程度で済むケースがあります。



高熱を抑えることで、治るまでの期間を1~2日短縮することができ、インフルエンザの頭痛の悪化を防ぐことにもつながります。



まずは病院できちんと診察してもらって適正な薬を服用していくことが一番です。




しっかりと水分補給をする




インフルエンザは高熱の症状を伴うので大量の汗を掻きやすくなり水分不足になりがちです。



体内の水分が不足すると脳に酸素を送るために血管が膨張して、頭痛悪化の原因になりますのでしっかり水分補給しておくことが大切です。



一度に大量の水を飲むのではなく、1時間1回を目安に少量ずつでも良いのでこまめに水を飲むように心掛けましょう。




マグネシウムを積極的に摂り入れる




インフルエンザの頭痛は血管が膨張が原因です。



マグネシウムを積極的に摂り入れると血管に柔軟性が出て、筋肉の緊張状態の緩和ができ頭痛を和らげることができます。



マグネシウムはバナナ・アボガド・ココア・納豆・ひじき・昆布・油揚げなどに多く含まれていますので、これらを積極的に食べるようにしてみてください。




長時間頭を冷やしすぎない




インフルエンザの頭痛や高熱が続くと、つい頭を冷やして熱や痛みを緩和したくなりますが、あまり冷やし過ぎると血流の流れを悪化させ発熱を抑えすぎてしまい、免疫細胞の白血球の量も増えない状態を招いてしまいます。



結果として免疫力が下がり、かえってインフルエンザの治りも頭痛の改善も遅くなってしまいますので、頭を長時間冷やしすぎないことをおすすめします。




解熱剤の服用も同じ理屈です。



元々、インフルエンザの増殖を抑えるためにしている体内の発熱を強制的に熱を下げてしまうと、たとえ一時的に頭痛が良くなっても、結局は後でまた頭痛がぶり返す可能性が高いですし、熱が下がっている間にウイルスが増殖してしまいインフルエンザの再発を招く危険がありますので注意が必要です。




ときには自然緩和との我慢比べも必要




解熱剤の多用などの強制的な方法ばかりに頼るのではなく、体をゆっくり休めて頭痛が自然に緩和するのを待つくらいの気持ちも必要です。



インフルエンザを治すには免疫力が下げないことも大切です。


睡眠が4時間未満だと免疫力が下がり7時間程度の睡眠で免疫力が高まると言われています。


痛みで眠れない中、睡眠を取りづらいケースもありますが、眠れなくても心を落ち着けて横になって体を休め、十分な睡眠時間を確保することが頭痛改善の早道となります。




インフルエンザの頭痛を緩和する「ツボ」




インフルエンザを治すには病院からの診察結果に従って、処方された薬と自然治癒の2本立てでのぞむのがベストですが、そうは言ってもなかなかおさまらない頭痛からはできるだけ早く解放されたいもの。


そんなときに、簡単に自分でできる頭痛緩和の「ツボ」がありますのでここで紹介しておきますね。




風府のツボ




風府は後頭部に二つある太い筋肉の間に挟まれた、髪の生え際から少し斜め上にあるツボです。
このツボを両手の中指で5秒ほど押す・緩めるを繰り返します。


風府はインフルエンザなどのウイルス系が集まる場所とされていますので、ここを刺激することで菌を追い出して、筋肉の緊張状態をほして頭痛を和らげる効果があります。




百会のツボ




片手を眉間に付け、もう片方の指を片耳の後ろに付けて、そこから二つの指を上げていき、二つの指が交差する付近にある窪みが百会のツボです。


ここを刺激すると免疫力を高めることができ、インフルエンザの頭痛の改善にも効果があると言われています。



このツボを指の腹で軽く5秒ほど押す・2秒ほど離すを数回繰り返します。




合谷のツボ




親指と人差し指の付け根の中間にある窪んだ部分が合谷(ごうこく)と呼ばれるツボです。



このツボを刺激するとモルヒネ様物質という痛みを緩和する物質が分泌され頭痛の緩和にも有効とされています。




高熱が続いたり悪寒や関節痛など、ただでさえインフルエンザは辛い病気です。
さらに頭痛を伴った場合は、正直、ものすごく大変です。

風邪を引いてしまったかも?と感じたら、まずは最初にインフルエンザかどうか?を知るためにも病院できちんと診察を受けましょう!

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