さつまいもが豊富な栄養成分を含んでいるのを知っている人は多いですが、その栄養素は妊婦さんにとって、どのような効果が期待できるのかご存知でしょうか?
妊娠中はさつまいもは太るのでは?と心配する人も多いようですね。
そこで今回は
さつまいもの栄養成分と効果
妊婦さんに効果のあるさつまいもの調理法や食べ方
などについてまとめてみました。
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目次
さつまいもの栄養成分と効果は?
さつまいもの栄養成分は?
さつまいもには多様な栄養成分が含まれているため、様々な効果を期待することができる貴重な食材です。
ビタミンCや食物繊維が貴重な働きをしてくれるということは、以前にも紹介した通りですが、
参考記事⇒さつまいもの栄養成分の特徴
ビタミンCや食物繊維以外でも、さつまいもには栄養成分が盛りだくさんです。
カリウム
カリウムはナトリウムとバランスをとることで細胞の浸透圧を制御し体内の水分バランスを保つはたらきを持つ、体に欠かせないミネラルのひとつです。
水分バランスを保つことで、血圧やリンパ圧の正常値を保ち、余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、高血圧の予防やむくみの予防解消効果を生み出してくれるわけです。
ヤラピン
ヤラピンはさつまいも特有の成分で、胃の粘膜を保護したり、腸の活動を促進したりするはたらきや、便を柔らかくする作用があります。
さつまいもの食物繊維の効能と共に、妊娠中に気になりがちな便秘解消に効果があるのは嬉しいですね!
βカロテン
βカロテンは安寧芋など、中がオレンジ色のさつまいもだけに含まれていて、色野菜に多く含まれる成分です。
アントシアニン同様、抗酸化力に優れていて、活性酸素が原因となって起きる老化や疾病の予防に効果があると言われています。
妊娠中にデリケートになりやすい皮膚や粘膜の健康維持、免疫作用の強化などにも有効とされています。
さつまいもの栄養効果は?
さつまいもの代表的な栄養効果は以下のようなものです。
美容や美肌への効果
さつまいもに含まれるビタミンCを摂ることでコラーゲンが生成され、皮膚の健康状態を維持することができます。
肌の張りやみずみずしさ、肌のきめ細かさなどの全てがコラーゲンと関連していますので、さつまいものビタミンCはありがたい存在と言えるわけです。
比較的、熱にも強いビタミンCは、煮る・蒸す・焼くなど多彩な調理法ができるさつまいもとの相性も抜群です。
さらに、ビタミンCだけでなくアントシアニンの効能で活性酸素を抑制することができるため、肌のシミやシワ予防にも効果があると言えます。
便秘解消効果
さつまいもに含まれる食物繊維とヤラピンのはたらきで、強力な整腸作用が期待できます。
摂取した食物繊維が体内で膨張し、腸内の掃除をしてくれるといったデトックス効果も生まれます。
腸内が整ってくることで、にきびや吹き出物などの肌トラブルも解消しますので、ストレスやイライラの解消など、 精神面での安定効果も期待できることになります。
むくみや高血圧の予防効果
カリウムが血圧やリンパ圧の調整をしてくれるおかげで、むくみや高血圧の予防にもつながります。
免疫力強化の効果
ビタミンCのはたらきによって免疫力が強化され、風邪などの感染症予防への効果も期待できます。
また、食物繊維やヤラピンのはたらきで腸内環境が整うことで免疫細胞が活性化します。
老化予防効果
ビタミンC・アントシアニン・βカロテンなどの強い抗酸化作用は全身の老化予防にも大変役立ちます。
動脈硬化の予防効果
抗酸化作用のはたらきで、血管内のコレステロールの酸化が抑えられ、血栓などの生成を抑制します。
これが動脈硬化の予防、ひいては脳梗塞や心筋梗塞など重大な疾病の予防にも有効とされています。
このように簡単に手に入れることができ、おいしくて健康維持にも最適なさつまいも。
妊婦さんだけでなくすべての人に様々な効果をもたらしてくれる、とてもありがたく、優れた食物と言えますね。
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妊婦に効果のあるさつまいもの調理法や食べ方は?
妊娠中におすすめのさつまいもの食べ方
さつまいもの中には、各種ビタミンとカリウム、カルシウムなどのミネラルがバランス良く含まれています。
先ほどもお話ししましたが、
ビタミンCのコラーゲン生成や抗酸化作用
カリウムによる血圧やリンパ圧の適正な調整
心筋の健全な状態の維持
など、生命活動に非常に重要な栄養素と言えます。
妊娠中ならなおさら摂取を心掛けたい成分ばかりですので、積極的に摂り入れるようにしていきましょう。
簡単で人気のある食べ方は以下のようなものです。
おやつ
焼き芋
ふかし芋
大学芋
スイートポテト
食事
ポテトサラダ
天ぷら
かき揚げ
煮物
さつまいもご飯
お味噌汁
まだまだ他にもありますが、まず大切なのはおいしい!と感じられるときに、好きな調理法で食べるのが一番です
好きな調理法と一言で言っても、体重管理や、お菓子の添加物のことなど、妊娠中は何かと気になることが多いです。
その点、さつまいもなら甘みも楽しめて、野菜だから添加物の心配も無用。
食事だけでなく、妊婦さんのおやつにも最適と言えるのです!
他にも妊婦さんにとって様々な効果が期待できます。
妊娠中の便秘症の改善
妊娠中に便秘症になりやすいのは以下のような理由です。
ホルモン分泌量の変化で腸内の水分が減少するから
ホルモンのはたらきで腸の活動が低下してしまうから
運動不足になりがちとなるため
子宮からの圧迫で腸のはたらきが低下するから
普段と違う状態に疲労やストレスを抱えやすいから
これらの理由から便秘の改善には
水分の不足を補う
適度な運動をする
リラックスを心がける
食物繊維を多く摂る
などといったことが大切です。
妊娠中に不足しやすい「葉酸」の補給
さつまいもには「葉酸」と呼ばれる成分も含まれており、妊娠中、特に妊娠初期には積極的な摂取が大切だと言われています。
葉酸は水溶性ビタミンB群の一種で、たんぱく質や細胞内の核酸の合成に必要な成分。
特に新しい細胞が生み出される際には欠かせない物質で人間の生命維持に不可欠な栄養素とも言われています。
お腹の中の赤ちゃんが新しい細胞を作って体の組織を形成していく過程ではとても大切で、普段よりも多くの葉酸が必要になります。
そのため、妊娠初期から出産後授乳時期にかけては特に意識して摂取するべきとも言われています。
葉酸は、ほうれん草などの葉野菜にも多く含まれますが、いずれも加熱調理すると多くが失われてしまいます。
一方で、さつまいもの葉酸の特徴は加熱調理に強いという点です。
さつまいもの場合は各種成分がでんぷんによって保護された状態にあるため、水溶性の葉酸やビタミンの加熱調理による損失がほぼないのが特徴です。
妊婦さんにとって魅力満載のさつまいも。最近では一年中、気軽に手に入れることが可能となりました。
様々な種類のさつまいもが店頭に販売される時代になってきましたので、ときには違う種類を食べ比べてみるのも良いかも知れませんね。
ただ、体に良いとは言え、食べ過ぎると後々のダイエットが大変になりますので、摂取するカロリーは気にしながらおいしく健康的な妊娠中の食生活を楽しんでいきたいですね!
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